家族は魂を磨くためではない

意識の拡張・意識のシフト Waiānuenue Ho‘okalakupua  水の虹の魔法【第3回】

 

ある日、FBでシェアされていた他の方のブログに

「家族は魂を磨く存在である」というような内容が書かれていたので読みましたが、違和感を感じました。

 

家族は魂を磨く存在だという思い込み自体が 苦しさになることもあります。

 

大人(親)よりも 魂レベルが高く、幼い子供の方が ( 磨く必要のない魂レベルの高い子供もおり)、真理をついたことを話しだすことがあります。

 

また、家族間のエネルギーバランスによって、例えば、世間的に立派な ( 誤解がないように、それが素晴らしいという意味ではなく) の家族の中に異端児が生まれて、全く異なる行動や考え方を家族に示す (教える役割を持つ) 場合もあります。

 家族だから魂を磨く、という観念にとらわれてしまうと、

誰かが我慢したり、無意識に抑圧した感情を溜め込んでしまうことも起きます。(最近のニュースで見聞きするような家族間の悲劇や低い意識レベルに陥ってしまうリスクもあります。)

 

家族間を通して魂を磨く というのは主観的なもので、磨かれているとか、磨かれていないとか、決めるのは 本人の自己判断によるものでしかないのです。

 年月で考えると、私たち世代の親は、そのひとつ前の昔の時代の親に育てられ、その親から育てられる私たちの世代環境には 50年以上の差が生じており、それぞれの時代の常識、価値観に 50年以上のズレがあることにもなります。

 

だから、家族間で〝異なる〟価値観があっても当然なのですが、お互い認められずに、相手を変えようとして反発が起こることもあります。

 

家族は魂を磨くための存在ではなく、

それぞれの「違い」に氣づき、さまざまな価値観があることを認め、家族の誰かが否定しても「あなたがあなたであること」を自分が許し、今の自分自身を楽しみ、魂の望む生き方を選択できる力をすでに持っているということを氣づかせてくれる、鏡のような存在です。

 

もちろん、それぞれの氣づきのプロセスで、支え合い、新たな意識にシフトしていくこともあるでしょう。

 

 

私自身、30代の頃、母親との考え方の違いでかなりぶつかりました。毒親ではないけれど、やや独断的な母との葛藤で苦しく、もがいていた経験があります。

 

離れて住んでいたので、ある日、母と電話していた時、何かの言葉が引っかかり、怒りが爆発した私は、電話越しに自分の感情を母親に怒鳴るようにぶつけてしまいました。

 

すると、母は「もういいから。そう言われると、死にたくなるからやめて」と、私の怒りの言葉を止めました。

理解し合うには程遠い状態でしたが (T.T)

 

その時、ふと、自分の意識が拡大して(もうひとりの自分・ハイヤーセルフ・守護天使などが自分に語りかけるような感じで ww)、

 

「あれ? 私、何やっているのだろう...。

母とこんなケンカするために地球に生まれて来たんだっけ? 

 

母親に死にたくなるなんて感じさせるようなことを言うために、私、生まれてきたわけではないのに、何やってるの?

 (より高い視点から自分を観察している)

 

こんな事を言ったり、母とぶつかったりするのが、今生で自分のしたいことではないよね。」

と、冷静に、自分で意識化 (言語化)された感覚に包まれました。

 

自分で自分にかけた罠 (三次元物質レベルのエネルギーの奪い合いや分離状態) に氣づき、やや毒親化した母との葛藤 (そのような現実を創り出しているのは自分自身なのです)から 私自身を自由にするキッカケになった瞬間でした。

 

心理的に分析すれば、10代の頃、反抗期のなかった私 (反抗期はあったのだろうけれど、それを表現できなかった自分) が、30代になって反抗期をたくさん味わって、そのプロセスで氣づいたようなものでしょうか (苦笑)

 

<追記:ここ数年は、母と一緒に旅行に出かける仲に回復しつつあるので、やはり「時間という薬」や「心の痛みに絆創膏(ばんそうこう)」が必要です。

 

もし今現在、親との関係で悩んでいるなら、焦らないで、じっくり、ご自分の氣持ちを保護することを優先してもいいのだからね。>

 

現在でも、母との葛藤がゼロになったわけではないけれど、その事自体にとらわれない自分を意識的に選べるエネルギーを何に向けるか、もちろん、自分が楽しむことにエネルギーを注ぐを選択する) という在り方にシフトしたということです。

 

 

ただし、これは魂を磨いたということではないです。

 

自分の力を取り戻し、中心軸を立て、無自覚ではなく〝自覚的〟になり、家族だから魂を磨くという幻想から解き放たれることです。

 

目の前に問題があるのではなく、問題視している (問題を作り出している常識や自分の古い観念にどっぷり浸かっている) 自分から〝自由になる〟ということです。

 

家族だから魂を磨かなければならないという観念にとらわれなくていいのです。

 

自分に厳しいと、激しく回るコマが他のコマとぶつかり合ってハジケてしまうように、自分の家族や周りの人にも厳しくなってしまいます。

 

家族の誰かを否定する必要もなく、家族の中の誰かの考え方に染まって本当の自分ではない自分になる必要もなく、あなたが 自分自身であればいいと認め、自分軸を取り戻す方が 健全に過ごせます。

 

あなたが自分自身を丸ごと愛するから、家族や周りの人にも愛が伝播していきます。

 

魂を磨くためにガンバらず、個々の「心地いい」を尊重し合い、どんな家族も幸せに過ごせますように☆

 

幸せはいつも

自分の心が決める

by 相田 みつを(詩人・書家)

 

エンジェル・セラピー・プラクティショナー(ATP)®
エンジェルイントゥイティブ™(AI™)は、ドリーン・バーチュー博士の商標登録です。

 

from 29-Sept-2011